今日はここの整形に来て初めての『チャイニーズフィンガー』でした。



チャイニーズフィンガーとは、手首とかそこら辺の骨折を整復するのに使う器具なのですが、

どうも拷問器具くさくて前から気になっていた代物。



お昼前に、92歳の婆さんが手を付いた拍子に手首を骨折しQQ来院。

実によくあるパターンです。

『手の骨折で入院して、そのまま寝たきり』という本末転倒なことになったりするのもよくあること。

レントゲン後に能面顔の医師が「アレやるから」と指を2本立てました。

一見ピースサインのようですが、整形外科で指を2本立ててアレと言えば、

チャイニーズフィンガーのこと。

すぐさま点滴台をセッティング、S字フックを引っ掛け準備に取り掛かります。

痛がる婆さんの骨折してる腕を持ち上げ、人差し指と中指2本に金属でできた

チャイニーズフィンガートラップを装着。

そしてその指につけたトラップごと鎖でS字フックに吊り下げて、

更に腕に2kgの重しを付けて吊ってる腕を下に引っ張るようにしたら出来上がり。



ちょっとした拷問気分ですが15分もしたら整復完了なので、

メデタシメデタシと言ったところでしょうか。