9月になりました。
しかも、あっという間に3分の1が過ぎていた。
年を取ると年々、時が経つのが早く感じる。

先月に引き続き、今月も微妙に忙しそうで、
相変らず残業三昧な毎日です。
その忙しさも慢性的な人手不足からくるものと、
入院患者が高齢者ばかりで介護度が高いせい。
なので結構、厄介なわけで。

今どきは病気をしたからといって、何ヶ月も入院できないので、
ある程度の治療が終わった時点で家に帰るのか、
それともよそに転院するか選択を迫られるのですが、
なかなか理由をつけて動こうとしない家族が多いわけです。

例えば大腿骨頚部骨折でオペして、ある程度動けるようになって、
今、必要なのは治療でも看護でもなく介護って患者は、
とっとと家に連れて帰るか、施設にいれるかしてほしいわけです。
でもホームはお金がかかるとか、家で看るのは面倒とか、
勝手なことを言う家族が多くて、非常に困ってるわけなんです。

まぁ患者に優先順位を着けるのも何なんですが、
腐っても急性期病棟なので、頚部骨折のオペ後の要介護な患者と、
胃切術後の患者のケアと、どっちが重要かって言ったら、やっぱり後者なわけで。

食事介助に1時間もかかる要介護老人の世話するんだったら、
胃を切った患者のダンピング予防に力入れたいわけですよ。

なので、最近は要介護老人のケアは必要最低限しかしないようにすることに決めました。
車椅子にもリハビリ以外は乗せないし、
オムツ交換も床ずれが出来ない程度にしかしない。
入院費払ってるのにヒドイと思う人もいるかもしれないけど、
長期入院になってる時点で、病院側としては赤字なので、
必要以上のことはするだけ損。
文句があるなら国に言えば?
そのために選挙権あるんでしょ?って感じなんですよ。

今、そういう患者がいて、食事介助に1時間かかるんだけど、
バタバタして忙しい時に飯を喰わせられないことがあったので、
昼と夜は家族が来て食事介助にきてもらうことにしました。
しかし、どうしても朝は来られないらしい。
多分、面倒だからだと思うけどw
もし他の患者が急変とかしたら、食べさせられないですよって言ったけど、
別にそれでもいいんだってw

患者本人には何の罪もないし可哀相だなと思うけど、
そう思って色々してあげちゃうと、結局は家族が図に乗るだけ。
なので、やっぱり何もしない。
そう決めた途端、楽になりました。